ポール・マッカートニーの映画「The Love We Make」を観ました
2011.12.16 21:46
9.11のテロ発生時に偶然ニューヨークに居合わせ悲劇を目の当たりにしたポールが、チャリティー・コンサートのためにすぐさま仲間たちに声をかけ、それを実現させた約1ヶ月間のドキュメンタリー。
街中をひたすら歩き回り、気付いて寄って来た人々に
握手やサインで延々と応え、草の根レベルで街に胸の昂ぶりを取り戻させていく様子。
そして、エリック・クラプトン、ピート・タウンゼント、ミック&キースなど
所縁のミュージシャン達との(ビル・クリントンも登場)、
いつも通りのジョークたっぷりの会話等々、
変に重くなり過ぎず、常に飄々としたユーモアを欠かさないところが実にこの人らしい。
大きな仕事に臨む時ほど、いかに平常心が大切か、
そこを熟知するビッグ・スターだけが持つ余裕に唸らされる。
ライブ・シーンは断片的ながら、どのパフォーマンスも素晴らしいもの。
ポールが、この日のために書いた「FREEDOM」が、
とてもアメリカ的な高揚感を持っているのは、いかにも彼らしい配慮。
デヴィッド・ボウイが歌うサイモンとガーファンクルの「アメリカ」(いい選曲!)、
そして、まだジョン・エントウィッスルが生きていて、
ドラムスがザック・スターキー(リンゴの息子さんね)のザ・フーには
曲の途中からいきなり入る編集だったぶん、不意打ちの快感を食らいました。
写真は、すっかりクリスマス色の六本木。