★71年に『レッド・ツェッペリン Ⅳ』の収録曲としてリリースされて以来、
今もUS中の各ラジオ局において「最もオンエア回数が多い曲」のひとつであり続けている、ロック・クラシック=”天国への階段”。
UKや欧州諸国の楽器店においても、
未だにギターを買う際「最も試し弾きされる曲のトップ3リスト」に入る、
というほどロック・リスナーのスタンダード曲にもなっている。
で、この8分以上にも及ぶ長編トラック(しかもシングル・カットすらされなかった曲)が、なぜ今もこれほどポピュラリティを得ているのか?
という長年の疑問に対し、
★最近、米バイオグラファーのCharles R Crossが答えを出した。
Cross氏によると、
「その理由は”天国への階段”が、ラジオDJ達にとってタバコ休憩をとるために格好の長さだったからだよ」。
「3分前後しかない通常のシングル曲だと、ゆっくり外に出てタバコを吸う余裕もないからね。
だから多くのDJ達が休憩をとりたくなるたびにこの曲をかけた。
これは僕がNYのラジオDJ達100人にアンケートをとって集計した結果でもあるから、まんざら間違ってないと思う」。
うーん、、、(笑)。
★さらに”天国への階段”といえば、
昔から「ロバート・プラントが大っ嫌いな曲(筆者が数年前、本人に取材した際もこの曲に対する嫌悪感を露にしていたので事実だと思います)」としても有名だが、
それが原因で、これまで再結成パフォーマンスをする毎に、
「この曲を演奏するか?どうか?でペイジ&プラントが揉めてきた」らしい。
「88年のNYマジソン・スクエア・ガーデンでの再結成パフォーマンスでも、この曲をセット・リストに入れるか?どうか?で激しい口論に発展した」らしいし、
「2007年のロンドンO2アリーナ再結成ライヴの際も、ペイジ&プラント間で揉め、
結局セットの中間にいれる、ということで2人は妥協したんだよ。
ラスト曲じゃなく中間の配置なら、ペイジもあの長いギター・ソロをエンエンと続けられないだろう、というプラントの思惑だったんだ」。
もしそれが理由だったとしたら、大人げないなぁ、、、。
と思いつつも、
ペイジ&プラントご両人にこれまで何度か取材した経験から言えば、
これがまんざら的外れじゃない、と思えてくるから怖い。
マジであの2人が揃うと、すぐ身も蓋もないガキ同士みたいなツッコミ合い(それも本気で)になるんですよね。
初めてペイジ&プラントの取材を行い、テープ起こしを終えて編集部に送った時は、
「渋松みたいだ(笑)」と編集部全員に大笑いされたっけ、、、。
★で、このCharles R Cross氏による最新バイオ本『Led Zeppelin : Shadows Taller Than Our Souls』は、
先月、出版されたばかり(今のところ英書版のみですが)。
興味のある方はこちらもぜひ~。