プロディジーの新作は「断じて」ダブステップじゃない

プロディジーの新作は「断じて」ダブステップじゃない

★現在、2009年の『Invaders Must Die ! 』に続く新スタジオ・アルバムを製作中のプロディジー。

先日リアム・ハウレットがBBCラジオ1のインタヴューで語ったところによると、
「新作はダブステップの要素から極力距離を置くつもり」なのだそう。

といっても、特に「ダブステップを嫌っているから」ではないらしく、
こんな風に説明している。

「最近流行ってるダブステップのサウンドはメンバー全員が好きだよ、でもああいうノリはどう考えても俺達じゃないからさ。
自分達らしくないことはしたくないんだ。

俺達は昔からそれぞれのジャンルの優れたクリエイター達には常に敬意を払ってきたわけで、
今のダブステップ勢の中にも優れた連中は沢山いるし、彼らの作品も素晴らしいと思ってるよ。

でも俺達には俺達だけにしかない独自の感覚を持ってるからね。
だからこそプロディジーの新作がリリースされたとき、それはいつだって新鮮なんだ」。


★なお、プロディジーは今年の6月8日~6月10日にかけて英ドニングトンで行われるDownloadフェスにも出演し、
メタリカ(!)や再結成ブラック・サバス(!)と共にヘッドライナーを務めることも決定している。

「今年のフェス出演では新曲もかなり披露する」らしい♪♪♪

因みにこのダウンロード・フェス、
UKでは何十年も前から催されている有名な「メタル系専門のフェス(旧名ドニングトン・フェス)」。
つまり彼らはテクノ・アクトであるにも拘わらず、このメタルの祭典とも言うべきフェスに過去何度も出演している。

筆者も当初は「なぜ好き好んでこんな異種格闘技みたいなフェス出演を???」と怪訝に思っていたのですが、
よ~く考えてみると、
あのメタル特有の「ラウドさ/荒々しさ/攻撃性」に素手で立ち向かえるテクノ・アクトは彼らぐらいしかいないよなあ、、、。
なんて改めて納得してしまった筆者なのでした。

いわゆる”アート志向なテクノ系アクト”によくありがちな、
「粗野なメタル勢をどこか見下す」スノッブさがプロディジーの連中にはない、からなんでしょうが。
素顔の彼らも、ほんといつ会ってもアーシーで気取らず、庶民的ないい人たちだったな♪♪♪
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