ドレスコーズ志磨遼平、新たなる物語の始まり。素晴らしいライヴだった

ドレスコーズ志磨遼平、新たなる物語の始まり。素晴らしいライヴだった

愛してほしいと歌っている歌と、愛してあげたいと願っている心が共鳴する幸せなライヴだった。

しかし、『1』の曲はなぜあんなに懐かしい感じがするのだろうか。
ピカピカの新しい、これこそ新生・志磨遼平の魂がこもった作品なのに。

それはきっと、志磨の中にずっとずっと前からあった何かがゴロッと出てきたアルバムだからで、その何か、というのはおそらく、僕の中にも誰の中にもあるものだからなのだろう。
志磨は自分のことを歌うことで、僕たちの中にもいる志磨のようにひとりで立とうとしている誰かに呼びかけている。
それを孤独な魂と呼ぶこともできるし、愛を求める哀しみと呼ぶこともできるが、何にせよ、これほど赤裸々に「共鳴」を呼ぶアーティストはやはり稀有だ。
そして、今日はそんな志磨の、もっとも稀有で大切なパーソナリティが剥き出しになったライヴだったように思う。
狂気すれすれの才気、狂気すれすれの覚悟はこんなに美しい。

アーティスト・志磨遼平の新たなるスタートだ。素晴らしいライヴだった。
志磨くん、おめでとう。
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