Plastic Tree、ツアーファイナルを観て考えたのはこんなことだった

Plastic Tree、ツアーファイナルを観て考えたのはこんなことだった
Plastic Treeのライヴの色を僕の印象であえて言わせてもらうなら、赤と青、あるいはふたつの色が混じり合った紫だ。
その印象は昔から変わらないが、ここ最近のライヴを観ていると、それぞれの色合いがそれぞれにより濃く、くっきりと感じられるようになっている気がする。
さらに言うと、「自由落花」と名付けられたこのツアーは特にそうだった。

その姿勢は、プラというバンドが今、目の前にあるこの時間にどんな意味を見出そうとしているのか、というテーマとも重なる。
"マイム"や"落花"はまさにそういったテーマを書いた曲で、最近の曲が特に美しい時間になるのは、要するに、そのテーマこそがPlastic
Treeにとって何よりリアルで、何より差し迫ったものだからなのだと思う。

ひとつのバンドが歳月を重ねてさらに瑞々しさを増していくには、年を重ねることで深まっていくテーマを持っていなければならない。
Plastic Treeはそもそもそれを持っているだけでなく、ある時から、「時間の経過」と「終わりゆく今」というモチーフに向き合うようになった。
そうやってこの数年を過ごしてきたからこそ、Plastic Treeは今もっとも赤く青く紫で、日々その色を濃くしていけるのだと思う。

この奥深いライヴは他でそうそう味わえるものではない。
Plastic Treeのライヴはいつ観ても本当にいいなあ、というのが今の気持ちだ。

で!

12/29、12/30でリクエストライヴを開催、そして12/23には3年ぶりのアルバムが出る!
楽しみすぎる、今のプラのアルバム!
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