実に3時間近く、10周年を記念したライブらしく、キャリアを総括する素晴らしいステージだった。

SCANDALはこの10年多くのものを切り拓き、道を作ってきた。
2010年代に関して言うなら、ポップでもロックでも戦えるガールズバンドのパイオニアはこの4人だったと思う。
時代にも流行にも媚びず、ひとつひとつ成長と挑戦を重ね、ヒット曲を生み出し、人気を伸ばし、こうして地元大阪での大規模な野外ライブにまでたどり着いた。
4人が出会った10年前、4人は楽器も満足に触ったことのない4人だったと聞いている。
そんなガールズバンドがたくさんの辛苦を乗り越え、ここまで来た、ということがすでにたまらなく感動的だ。
今日HARUNAは、「何が一番嬉しいのかって、この4人で続けてこれたこと」だと語っていた。
それは言葉通りの本心だったと思う。
言葉少なく、だが大切な気持ちの伝わるとてもいいMCだった。

シュアな演奏、キャッチーでありながらロックのストイックさを失わないストレートな楽曲、
そして、4人のカラフルなキャラクター。
ただ自分たちにできることを実直に磨き続けることで、ガールズバンドとしての道を切り拓いてきたSCANDALは、だからこそ、いつも今がもっとも輝いている。
カッコよく、眩しく、キュートな最高のライブだった。

本当にお疲れさま。