[Alexandros]、幕張メッセファイナルはアレキ史上最高のライヴに見えた

約半年間に及ぶツアー、そのファイナル。

素晴らしいツアーだった。

シーンのエッジの際を抉っていくようなシャープなアレンジ、キャッチーとオルタナティブの両面を100と100で持ち合わせたメロディ、そして極めてハイクオリティで批評的でもあるこの挑発的なロックを無敵の魅力として何万人にも飲み込ませてしまう、あの遠くによく飛ぶ歌。

そういった[Alexandros]の、[Alexandros]だけのすごさが磨かれ、その結果、リスナーの気持ち良さや本当に観たいもの、といった欲望を真正面から撃ち抜く、とんでもない精度のロックが完成した、そんな手応えがある。

約3時間のライヴをやりきる4人の集中力は本当に素晴らしかった。
彼らの集中力は公演ごとに研ぎ澄まされていった。
怖いほどだった。
[Alexandros]は今、文字通りロックバンドとしての孤高の場所に立っている。

[Alexandros]の素晴らしさとは、シーンのトレンドや潮流を読むことも寄せることもなく、[Alexandros]のまま進化し、その進化を新たな価値に変え、新たな勝ち方を積み重ねていく、そのスタイルにこそあると思う。
過去の[Alexandros]を、新たな時流や時代的な変化を受けてではなく、[Alexandros]自身が挑み更新していくというインファイトなスタイル。
その戦い方の最大の成果がこのツアーだった。

とにかく素晴らしかった。
最高だった。
いいレポートが書けそうです。

長いツアー、本当にお疲れ様。
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