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    BiSHの横浜アリーナ、「TO THE END」を観て

    BiSHの横浜アリーナ、「TO THE END」を観て
    12000人が完璧に埋めた横アリで、素晴らしい曲を何曲も何曲も続けて聴いていく時間はかけがえがないものだった。

    孤独、というと物語的に過ぎてしまうが、BiSHの歌は、誰もが孤である、という世界観がベースになっているのがいいと思う。
    個人的な価値観に刺さるフレーズが溢れるように生まれてくる。
    “プロミスザスター”の中に、「どれだけ話せばわかってくれる?」という歌詞があって本当に素晴らしいフレーズだと思うのだが、すべての曲がそんな孤独主義というか、孤と個を歌っているように聴こえる。
    ユニゾンしない、基本ソロ主義の歌もまた説得力になっている。

    どの瞬間を切り取っても作り手の琴線が伝わってくる。
    同じように、6人の琴線のあり方が伝わってくる。
    その意味でとても無防備で、あり方としてとても綺麗な時間だったと思う。
    この青さと眩しさは明日にでも終わってしまいそうな、だが同じくらい、BiSHである限りいつまでも続くものであるような気もする。
    この存在感はとてもオリジナルだ。
    瞬間を燃えさせながら進んでいく感覚はそのあたりに理由があるのだろう。

    これからも名曲を引き寄せていく6人の活躍に期待したい。

    5月30日発売のJAPANにはBiSHのロングインタビューを掲載するので、ぜひ読んでほしいです。
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