すごいすごいとつぶやきながら、曲を貪るように浴びていたらライブが終わっていた。
これから色々思い出していくんだと思うが、それはきっと僕だけではなくて、会場にいたすべての人が今、帰宅の道すがらしみじみと感じていることだと思う。
NHKホールでサザン、という事実自体があまりにレアだが、本気のサザンが親密な空間いっぱいに広がる、そしてその濃密な空気の中で呼吸をする、ということが体験として初めてのもので、数曲経過したところから、文字通り時間が経つのを忘れてしまった。
何曲やったのか覚えていない。
何曲ぐらいだったのか、もよくわからない。
とにかくたくさん、聴きたかった名曲を惜しげなく聴かせてくれた。
とんでもなく幸福な時間だった。
空気自体がカラフルだったというか、ステージと客席の間に何か特別な空間が生まれていたような気がするくらい、100%の祝福とハピネスに包まれていた。
40年もの長きにわたり、最前線に立ち続け、常に余裕綽々で、だが巨大な覚悟を背負った説得力をまといながら、国民に愛され続けるだけの名曲を生み、圧倒的なパフォーマンスをし、正しく愛され続けてきたサザン。
そんな無二のロックバンドとともにすごす夏がやってくる。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018、最終日、大トリ。
サザンはいかなる生き様を見せてくれるのだろう。
40周年を迎えたサザンオールスターズのキックオフライブを観た。NHKホールにて
2018.06.25 23:00