本日のジャパネク通信:カタコトのヒップホップで日常をリセットする

本日のジャパネク通信:カタコトのヒップホップで日常をリセットする

最近ふとしたときに聴きたくなるカタコト『HISTORY OF K.T.』。
才能あるアーティストが勢いと若さをブーストにして、そのセンスを爆裂させた完璧なファーストアルバムとの出会いほど、心躍るものはない。

「世の中どうでもいいことばっかだな」という諦念だけ歌うのは一見ロックっぽいけど、全然カッコよくない。と僕は思う。
「いいじゃん、どうでもいいことばっかで。そんなもんじゃん。でもセンスさえあれば、どうでもいいことに突っ込んだりして少なくとも笑えるじゃん」――という半径5mのポジティヴィティが今だと思う。
そのほうが全然カッコいいと僕は思う。

カタコトはそういう意味で、ものすごくカッコいい。ロックだと思う。
さよなら、また今度ね、などにも通じる「気付き」の速度とそれを言語化する感性。
すごく今な作品で、その共振性ゆえにどこまでも普遍的な作品でもある。

この痛感なヒップホップは、無意味に晴れた日なんかに、ビール飲みながら聴いたりするともう最高である。
やさぐれたかったのか、普通なのか、どうだっていいのか、穏やかになりたかったのか、自分の精神状態がわからなくなる。というか、マインドがリセットされてるんだと思う。
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