急遽取りやめとなった初日トリ前「キラーズ」枠に、
このようなサプライズなブッキングが成立しようとは。
ともかく、意外にも「初フジ」だというPAUL WELLERである。
もうかれこれキャリア30年、である。
その間、ザ・ジャムがあり、
そのザ・ジャムを人気絶頂時に解散させて始めたスタイル・カウンシルがあり、
不遇のソロ始動と、
その後の不死鳥にように輝かしい3度目の黄金期、
そして、すでにブリティッシュ・ロックの揺るぎない一大看板となりながらも、
最新作「22 DREAMS」では豊かな音楽的チャレンジを
そのままあらたな英国ロックのスタンダードに比類させたという、
こうやって簡単に書き連ねていても
軽く震えのくるキャリアである。
ということはどういうことかといえば、
そのステージのひとつのギター・フレーズ、
ひとつの歌、
それこそ何一つ見逃していいものがそこにはない、ということである。
「22 DREAMS」が、
彼のそうした不屈で誠実で挑戦的なキャリアを包摂した作品であったればこそ、
なおのこと、そうである。
オアシスのビッグ・ロックがUKロックだと思ったら大間違いな、
そのパフォーマンスの端々から
ロック・ヒストリー50年の賢人たちの息遣いがあふれ出てくる光景は、
いうまでもなく必見、である。