SUB POPが選ぶ2010年の新人

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ニルヴァーナの記録を持ち出すまでもなく、新人発掘にかけてはロック・レーベルの中でもとりわけ優れた選択眼をこれまで発揮してきた老舗SUB POP。昨年はFleet Foxesという怪物をさらりと輩出していた事例も鮮烈だが、その彼らが今年送り出すニュー・アクトのひとつ、Dum Dum Girlsのデビュー・アルバム『I Will Be』が到着(写真上。日本盤は5月予定)。

ヴァセリンズの『Dum Dum』とイギー・ポップの「Dum Dum Boys」からバンド名をとった、カリフォルニア出身の4人組ガールズ・バンド。リード・ボーカルのDee Dee(これはラモーンズだね)曰く「I Wanted My Band To Sound Like The Girls Who Went Out With The Ramones」というわけで、シンプルなガレージ・パンクをベースとしながらも、新世代に特有のクラシック・ポップのエコーがはかなく散りばめられた、とても2010年な音。アー写をみると、全員がブラックのレザー・ジャケット着用。でも、インナーはプリントのワンピ。つまりは、甘辛ミックス。

SXSWでのライブ映像はこちらから。
http://pitchfork.com/tv/#/episode/2138-dum-dum-girls/1

もうひとつ紹介するのが、Avi Buffalo。若干18歳のAvigdor Zahner-Isenbergが卓越したソングライティングの才能をほとばしらせている、こちらもカリフォルニアはロングビーチ出身の男女4人組。なんでもAvigdorは元スケーターで、エリオット・スミスやエミルー・ハリスらと仕事をしてきたアーロン・エンブリーが彼らのライブを観て一目ぼれ。彼のスタジオに連れて行って、レコーディングさせたという経緯。その曲「What’s In It For?」は、ザ・バーズの「ミスター・タンブリン・マン」が現代に甦るなんとも印象深いジャングリー・サウンド。彼の声もいい。こちらもデビュー・アルバム『Avi Baffalo』がリリース予定(日本盤5月予定)。

どちらもよいです。
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