彼らは死ぬほどクールです。
RIP RIG & PANIC、このアルバムは、
その短いながらも衝撃的だった活動を
一枚にまとめたものです。
ポーティスヘッドの復活(新作「サード」は素晴らしかった!)、
まさかのマキシマム・ジョイのCD化、
なぜか突然フェスに出演、トリッキーなどなど、
ここにきてにわかに騒がしくなっているブリストル。
もちろん、そこには巨星マッシヴ・アタックなんかが
いるわけですが、
そのおおもとにニュー・ウェイヴの時代から鎮座していたのが
伝説のバンド、ポップ・グループ(ああ!)。
フロントマンであるマーク・スチュアートのソロ作
(これまた深ーい重ーいダブの傑作を作ってます)なんかもあるわけですが、
その一派から結成されたのがこのバンドなわけです。
たった3年程度の期間で次々と生み出された
フリー・ジャズとパンクとファンクが
鋭角なパッションのもと交じり合うチューンは、
もうクール!としか言いようがなく、
ポスト・パンクっていったいどこまでその音楽性を広げていくんだ?
と、当時始まったばかりの80年代音楽の可能性を
それこそ無限に感じさせてくれたものでした。
のちに世界的ヒットを飛ばすことになる
ネナ・チェリーのボーカリゼイションも必聴の
このアルバム、
ただいま絶賛売出し中のサントゴールドが気になった
ひとにはぜひお勧めです。