マーティン・スコセッシが監督、映画化した遠藤周作の『沈黙』。
主役のロドリゴ、アンドリュー・ガーフィールドとモキチを演じた塚本晋也監督(もちろん俳優として出演)の写真が初公開された!
こちら。
http://www.ew.com/article/2015/05/04/andrew-garfield-silence-photo
この映画は、スコセッシファンならご存知の通り、彼が長年映画化を夢見て来て、ようやく実現した作品。その間に、ダニエル・デイ=ルイスや、ベニチオ・デルトロ、渡辺謙などが出演する予定もあったが、撮影が延期されたため、スケジュールの都合で、別の俳優が代わりに抜擢されている。以前プロデューサーが話していたのを聞いたことがあるが、監督としては常にこの映画を作りたい作品の筆頭にしてきたが、舞台が日本であること、宗教がテーマであることが理由で中々資金が集まらないと言っていた。
エンターテイメントウィークリー誌が報道したところによると、監督は25年前以上に原作を読んで以来、映画化をしたいと思ってきたそう。物語のテーマに深く共感したのだそうだ。
「遠藤周作がこの作品で描いたテーマは、僕の人生においても、本当に本当に若い頃からすごく重要なことだった。僕はすごく敬虔なカトリックの家庭で育ってきたから、宗教に深く入り込んでいたからね。だから、この本を1988年にもらって以来、強く惹かれてきたんだ」ということ。
その他のキャストは、リーアム・ニーソン(フェレイラ)、『スターウォーズ』にも出演、現在超売れっ子のアダム・ドライバー(ガルペ)、浅野忠信(通詞)、窪塚洋介(キチジロー)、笈田ヨシ(イチゾウ)、イッセー尾形(井上筑後守)など。
撮影の大半は、日本ではなく、アン・リー監督が『ライフ・オブ・パイ』を撮影する時にアン・リーのために作られたという台湾の巨大撮影所と台湾ロケで行われた。撮影中は、セットが壊れてスタッフのひとりが亡くなるという悲劇にも見舞われている。
余談だが、フリート・フォクシーズのロビンにインタビューした時も、「『沈黙』が最高にカッコ良い作品で感動したんだけど、日本でも有名なの?」と訊かれて、日本文学を代表する作品です、と答えた思い出がある。
巨匠スコセッシが、個人的にもの凄い思い入れのあるという『沈黙』をどう映画化してくれたのは死ぬ程楽しみだ!
映画の公開は、2016年。