『スラムドッグ・ミリオネア』

『スラムドッグ・ミリオネア』

毎回舞台は違えど、ボイル監督の物語は、常にアンダードッグが最後は勝ち上がる
ロマンチックな物語。今回はインドの超貧民街に育った子供達の友情と
純粋なラヴ・ストーリーを、なんとTVクイズ番組『ミリオネア』を舞台に展開。
先々週アメリカで公開。
今年のトロント映画祭で最も素晴らしい作品だと思ったのですが
打倒『007!』を目標に(笑)、友人を引き連れて再び劇場で観て来ました。
まったく同じところで感動し、泣いてしまいました。
途中で、MIAの“ペイパー・プレイン”がかかるシーンがあるのですが
あまりにシーンとリンクしていて
さすがボイル。サントラのセンスも抜群です。

ちなみに、“ペイパー・プレイン”は、今年の夏
最も笑えたストーナー映画でも起用され、いきなり
シングルがヒット・チャート入り。彼女の曲の持つ
幅広さも証明されたような気がします。

『スラムドッグ〜』は、劇場用の予告編では
THE TING TINGS“IT’S GREAT DJ”とシガーロス“HIPPIPOLLA”を。
アメリカのTVコマーシャルでは、シガーロスの曲を起用。
映画本編には両曲とも使われてないのですが、映画の躍動感を一瞬で
象徴するにはぴったり、こちらもさすが。
是非観てみてください。

ちなみに映画はまだ大都市での限定公開ですが
記録的な興行成績を上げました。
レビューも絶賛が多く、アカデミー賞作品賞のノミネートの声も。
『ダークナイト』を始め、メジャー映画がどんどんダークになる中で、
インディよりなアート系映画は、よりポップに、
希望を探る作品が多いのが
ここ数年の特徴な気がします。
US音楽のインディ・シーンにも似ているような。
http://www.apple.com/trailers/fox_searchlight/slumdogmillionaire/
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