キツネのストップ・モーションアニメ『ファンタスティックMr.FOX』でファンを魅了したウェス・アンダーソン監督。なんと次回作は犬のストップモーションアニメで、しかも舞台は全編日本！『Isle of Dogs』というタイトルのこの作品、日本語にすると「犬ケ島」。失踪した犬を探す少年と犬達の壮大な旅と冒険の物語だということ！

声優には、”アンダーソン・ファミリー”とも言えるビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートン他、今回特別にオノ・ヨーコ、野村訓市、スカーレット・ヨハンソンなどが参加。ビル・マーレイとスカーレットと言えば、ソフィア・コッポラの『ロスト・イン・トランスレーション』を思い出すが。

監督から日本のファンに特別に届いたメッセージは以下の通りだ。

「映画の舞台は、この地球上のどこでも良かったわけだけど、僕らは、日本を舞台にすることにした。理由は本当に単純に日本映画と、日本のアート、日本食、日本のカルチャーがめちゃくちゃ大好きだからなんだ。

そしてとりわけ、黒澤明監督と宮崎駿監督へオマージュを捧げたく、また、北斎と広重の作品へのオマージュにもしたかった。それから、この作品に関わってくれた日本の俳優、アーティスト、ミュージシャンなどコラボレーター達へも。

願わくば、この作品を通して、外国人である僕の、日本のストーリーテリングへの情熱と、尊敬と、賞賛を伝えられれば嬉しい」

ウェスは２ヶ月前に、撮影の開始についてビデオで語っていた。
https://vimeo.com/196374066
ここでは、イギリスで撮影していると語っている。またノートンが演じるREXの顔が一瞬見える。これはマーティン・スコセッシの設立したThe Film Foundationの基金を集めるためだった。結果25万ドル集めたと先日発表された。

映画の公開は、2018年。待ち切れない！！！

写真は『Mr.FOX』で取材した時のもの。キツネの衣装は、監督が行きつけのスーツの仕立て屋と同じ場所で作ったと言っていた。素敵。