ルー・リードの巨大ポートレートがNY新駅の観光名所に

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ルー・リードの巨大ポートレートがNY新駅の観光名所に
昨日、NYの地下鉄がプリンスで一色になったと書いたので、小さいネタなのだが、前から書きたかった地下鉄繋がりの話題。

NYで、なんと完成に約100年もかかった地下鉄の駅が今年1月にようやく開通した。と言っても3駅だけなんだけど(笑)。

セカンド・アベニュー・ラインという線で、駅は96丁目、86丁目、72丁目だ。

この駅構内の公共アートが素晴らしくて、美術館レベルのアーティストが作品を作っているのだ。アートにかけた予算は450万ドル(約5億円)!

そして、そのうちのひとつが、ルー・リードの巨大ポートレート。これは、アメリカの有名な画家/カメラマンであるチャック・クロースによる作品で、86丁目の駅にある。86丁目はすべてチャック・クロースの作品になっていて、彼のセルフポートレートから、シンディ・シャーマン、フィリップ・グラスなどのポートレートもある。

チャック・クロースは、「NY市の豊かさというのは、様々なカルチャーが集結しているところにある。そして僕の作品は、それをいくつの方法で描けるのか表現したところが豊さがある」とコメントしている。彼はポートレートを写真からモザイクなど様々な方法で発表している。

ちなみに、96丁目はSarah Sze。2013年のベニス・ビエンナーレでアメリカ代表に選ばれたアーティストだ。紙が風に飛んでいる作品が展示されているのだが(写真は撮らなかった)、それは葛飾北斎の作品に影響されたものだという。
http://www.metmuseum.org/art/collection/search/55735

72丁目は、Vik Muniz。ブラジルのアーティストによる“Perfect Strangers”という作品。NYの地下鉄を待っている人達が等身大で描かれている。「地下鉄に乗ったら駅のことは何も覚えていなくて、だいたいそこで見た人達が記憶に残るものだ。そしてその人達についての物語を頭の中で考えていたりする」というのがインスピレーションになったそう。彼が地下鉄で写真を撮った実在の人達が描かれている。

どの駅も、わざわざひとつずつ降りて見る価値ありなので、NYに来る方は是非。

ルー・リードの巨大ポートレートがNY新駅の観光名所に
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