イギーとストゥージズの伝説を“愛”で暴く映画『ギミー・デンジャー』が素晴らしすぎる‼ ついに本日公開! 笑ったり泣いたり大変なのでご注意を

  • イギーとストゥージズの伝説を“愛”で暴く映画『ギミー・デンジャー』が素晴らしすぎる‼  ついに本日公開! 笑ったり泣いたり大変なのでご注意を -  (c)2016 Low Mind Films Inc

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イギー・ポップが、ジム・ジャームッシュを監督に指名し、ほぼ7年がかりで作り上げたドキュメンタリー映画『ギミー・デンジャー』が、ついに今日から日本でも公開となる!

パワーも、愛も、一瞬一瞬が“伝説”な映像も、メンバーの生き様も、途方もなく破格で圧倒されるので、ロック・リスナーには絶対に観てほしい作品だ。

独自でオリジネイターすぎるがゆえに「伝説」としか形容できないザ・ストゥージズだが、そのバンドの実体がミステリーのようにじわじわと解明されていくのが、この映画の醍醐味。
と書くと、どのドキュメンタリーでも同じじゃん、と突っ込まれそうだが、
過剰なドラマ性やセンチメンタリズムに陥らず、冷静に淡々と、しかもしっかり愛をこめて描いているところがさすがジャームッシュ、なのだ。
彼は、自分のことを「オハイオでストゥージズを聴いて育ったストゥージズ・キッズ」と語っている。

個人的にツボだったのは、メンバーについて、イギーがとても愛しそうに語る様子。
作中では2014年に亡くなったドラムのスコット・アシュトンのコメントも度々登場するし、
2009年に心臓発作で亡くなったギターのロン・アシュトン(7回にわたるノミネート・落選の末のようやく2010年に殿堂入りした時には間に合わなかった)や、
その後任として『ロー・パワー』で活躍したジェームズ・ウィリアムソンの若き日のパンキッシュな姿と、ソニー技術部門の副社長を降りて再結成に参加した経緯とのギャップも面白い。

また、イギーの幼少期をたどることで、彼の道化師(クラウン)的な動きや、金属的サウンド、プリミティヴなリズムの秘密など、彼の表現の原点が明かされていく様子もスリリングだ。

ストゥージズの場合、過去の映像資料があまり存在しておらず、イギーとジャームッシュで「ファンやドラッグ・ディーラーやブードレガーやストーカーたちに頼んで」素材を集めたそうだ。
イギーとストゥージズの伝説を“愛”で暴く映画『ギミー・デンジャー』が素晴らしすぎる‼  ついに本日公開! 笑ったり泣いたり大変なのでご注意を -  (c) Low Mind Films (c) Low Mind Films
(以下ネタバレ注意↓)
女人禁制だったストゥージズのスタジオに、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのニコが訪れた時の話(その理由が「ルー・リードの……」)とか、
イギーが2nd『ファンハウス』から3rd『ロー・パワー』で1オクターブもヴォーカルが上がった理由は、実はジェームスのギターのせいだった(彼がサウンドの隙間を埋め尽くしたせいで空いているところを歌うしかなかった)と自ら語ったりとか、貴重なエピソードもいっぱい。

映画の話題からやや脱線するが、昔、スピッツの草野マサムネがインタヴューで、
自分がイギー・ポップみたいな声だったらと思ったことがある、というような話を、ヴォーカリストとしての若き日のささやかな挫折感としてユーモラスに語ってくれたことがある。
こんな素晴らしい声を持った人が…!と、それを読んだ日本全国のファンは驚いたに違いないが、そんな憧れをパンク少年に抱かせてしまう危ない魅力があるのだ、ストゥージズというバンドは。

自由で美しい「男たちの物語」として、「バンドの誕生と進化」を描いたロック神話として、魅力的な作品なので、ぜひともスクリーンで大音量にて体験してほしい。
ロッキング・オン10月号の映画コラムでも紹介しています。

本日9月2日より、新宿シネマカリテ他、全国順次公開。特典プレゼントもあるそうなので要チェック。
詳細はこちら。配給:ロングライド →http://movie-gimmedanger.com/

こちらはデヴィッド・ボウイ・ミックスによる“ギミ―・デンジャー”。(井上貴子)

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