新作『オン・ザ・ミルキー・ロード』では主演でも大活躍のクストリッツァ監督。9年振りの来日公演、観たかった…

新作『オン・ザ・ミルキー・ロード』では主演でも大活躍のクストリッツァ監督。9年振りの来日公演、観たかった…
最新作『オン・ザ・ミルキー・ロード』の日本公開を2週間後に控えた映画監督エミール・クストリッツァがライヴで来日中! 本人や息子も参加するエミール・クストリッツァ&ザ・ノー・スモーキング・オーケストラの来日公演が、本日ZEPP TOKYOにて行われた。
映画『アンダーグラウンド』の“カラシニコフ”や、『黒猫・白猫』の“テントウムシは飛んでいく”など、映画ファンにはお馴染みの曲もプレイされたそうで、生で体験してみたかった…!

ノー・スモーキング・オーケストラは、1986年『パパは、出張中!』でカンヌのパルムドールを受賞したばかりのエミール・クストリッツァが、サラエヴォ出身のパンク・バンド「ザブランイェノ・プシェンェ」に合流する形で誕生。バルカン・ミュージックにジャズ、ラテン、スカ、ハードロックなどをごちゃまぜにした独自のサウンドは“ウンザ・ウンザ・ミュージック”と名づけられ、2001年発売のアルバム『ウンザ・ウンザ・タイム』は世界的ヒットとなった。
誰でも踊り出さずにはいられないライヴは、欧米のみならず、南米、アジアでも数千~数万人キャパの会場でのきなみソールドアウトで、フェスにも出演。今回は9年振りの来日公演となる。
映像を観ていると、ピンク・フロイドの“クレイジー・ダイアモンド”のフレーズが飛び出しうおおっ!と思ったら、ブレイクの次の瞬間ヴァイオリンとアコーディオンのエキゾチックなバルカン・ミュージックに転換したりしてわくわくする。
残念ながら観れなかった方も、最新作『オン・ザ・ミルキー・ロード』に演奏シーンがあるので劇場で楽しみましょう!

『オン・ザ・ミルキー・ロード』は、「戦争が終わらない村」で、銃弾をかいくぐりながらロバに乗ってミルク運びをする男を主人公にした、寓話風でありながら、とてもスリリングなラブ・ロマンス。
戦争と暴力と狂気、ユーモアと究極の愛、花嫁衣装と死の影、逃走劇と宗教的モチーフなどなど、『ジプシーのとき』以来、様々な形で彼が描いてきたあらゆるテーマが大きな物語として紡がれている。

「これまでの映画人生における紛争のページは確実に終わりになる。今後は、自分を愛のために捧げたい」と監督は語っているそうで、まさにそんなメッセージが伝わってくる作品。

「花嫁」役のヒロインは、『007 スペクター』で51歳(撮影当時)という史上最年長のボンド・ガールを演じたモニカ・ベルッチ。
『ツイン・ピークス The Return』のキャスティングでも話題となったが、日本放映済の第7話まではまだ出てきていない。今後が楽しみ…!

9月15日より全国公開、詳細はこちら。配給:ファントム・フィルム↓
http://onthemilkyroad.jp/
http://onthemilkyroad.jp/thenosmokingorchestra/

また傑作『アンダーグラウンド』の、なんと5時間14分の完全版を含めた過去作品も16日から限定上映となる。『アンダーグラウンド』は長時間のため前篇・後編となるそうだが、これは見逃せない!!
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