公開まで待てない。ウェス・アンダーソン監督新作『The French Dispatch』の予告編解禁!

公開まで待てない。ウェス・アンダーソン監督新作『The French Dispatch』の予告編解禁!

アカデミー賞も終わったところで今年の映画の話を開始! まずはなんと言っても楽しみなのが、ウェス・アンダーソン監督の新作『The French Dispatch』だ。

今日予告編が解禁となった。こちら。

ご覧のように、ウェス・アンダーソン組の俳優がこれでもかと結集した豪華アンサンブル作。ビル・マーレイに、オーウェン・ウィルソン、ティルダ・スウィントンから新しめではシアーシャ・ローナンまで。しかし最大の注目は、やはりティモシー・シャラメの新加入だろう! 嬉しい。

それだけでも素敵だが、この作品のテーマは、監督曰く「ジャーナリストへのラブレター」というのでワクワクする。

20世紀のフランスの架空の都市を舞台にしたこの物語は、アメリカ人記者が、『The French Dispatch』を発行。それにまつわる物語を主に3つ描いた作品だということ。

主人公の記者を演じるのは、ビル・マーレイなのだが、この物語は実はウェスが愛する老舗文芸誌の『ニューヨーカー』をモデルにしている。マーレイのインスピレーションとなった編集者も実在したと『ニューヨーカー』誌が報じている。そう言われると、長年イラストの表紙で有名な『ニューヨーカー』誌の表紙とポスターが似ている。

ここで描かれる物語のひとつに、68年にパリで学生が中心になって起こし、その後世界に影響を与えた五月革命がある。そして、予告編ではお風呂に入って「裸なんだけど」と言って笑いを取るティモシー・シャラメが、プロテストを行なう学生の1人を演じているのだ! 闘うキッズというのは、ウェス映画の中でいつも大事な役割を担うので、髪の毛が爆発したティモシーの演技には注目したい。また新世代が反旗を翻して世界を動かそうとしている、という意味では、今の新世代を反映しているような気もする。

ただ、ウェスは、この映画が「ジャーナリストへのラブレター」だからと言って、今注目されている報道の自由について描いたわけではない、と語っている。「この作品はむしろ、自分が書きたいことを書くために闘うジャーナリストについてだ。だけど、ジャーナリストを主人公に物語を作れば、必然的に、今についても語ることにはなると思う」と。

アメリカの公開は7月24日予定だ。ウェスはこれまでベルリン映画祭で初上映をすることが多かったが、この作品はフランスで撮影されているし、カンヌ映画祭で初上映されるのかも? 楽しみに待ちたい!
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