昨日boygenious から、ザ・ナショナル、アーロ・パークスに、アンディ・シャウフと最重要インディアーティストの新曲が次々に発表されたのでまとめてご紹介。
1)boygenious がとうとうデビューアルバムを発表。
フィービー・ブリジャーズ、ジュリアン・ベーカー、ルーシー・ダッカスというソロとしても大活躍する3人によるスーパーグループboygeniousが2018年のEPに続き、3月31日にデビュー・アルバム『The Record』を発売と発表!
その中からすでに3曲を公開した。
“$20”
“Emily I’m Sorry”
“True Blue”
アルバムの予約はこちら。
https://boygenius.store/
しかも、それに続いて最高なのが、なんとニルヴァーナの1994年1月号のローリング・ストーンの表紙をかなり正確に再現している。
これがなぜ最高かと言うと、彼女たちは、デビューEPでは、クロスビー、スティルス&ナッシュのアルバムジャケットを再現したから。今回ニルヴァーナの3人に彼女たちがなり、本人たちに意図を訊いてないから分からないけど、やんわりと、時代の変遷を提示しているような気がするのだ。どちらも男性3人だったところから、LGBTQコミュニティへ変わっているわけだから。カッコいい!
バンドは、コーチェラフェスの出演も決まっている。5月までフィービー・ブリジャーズがテイラー・スウィフトの前座も含めツアーがあるが、その後、ツアーもしてくれるんじゃないだろうか?(祈)
2)ザ・ナショナルが新作『First Two Pages of Frankenstein』を4月28日に発売。
この新作には、かつてから噂されていた通りに、テイラー・スウィフトと、フィービー・ブリジャーズと、そしてスフィアン・スティーヴンスが参加という超豪華な内容になっている。
その中から”Topic Morning News”を発表。
さらにザ・ナショナルは、ツアーもすでに発表していて、なんと前座はサッカー・マミーなどが起用されている他、NYのマディソン・スクエア・ガーデンのライブには、特別にパティ・スミスも出演する。
アーロン・デスナーにインタビューした際に、バンドとしてのこれからの行き先について煮詰まった瞬間があって、そんな時にテイラー・スウィフトと共演できたおかげで、彼女に自信をもらい、新たな扉が開いた、と言っていたので、どこか開けた、新展開の新作をぜひ期待したい!
アルバムの予約も開始している。
https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13231
3)アーロ・パークスの新作にもフィービー・ブリジャーズが参加。
アーロ・パークスも新作『My Soft Machine』を5月26日に発売と発表。
シングルの”Weightless”を公開している。
このアルバムの中の”Pegasus"という曲で、フィービー・ブリジャーズと共演している。というわけで、偶然だけど、ここまで3枚全てにフィービー・ブリジャーズが参加。ちなみに、現在アメリカでなんと5週連続1位を獲得しているシザの『SOS』にもフィービー・ブリジャーズが参加。今一番人気のあるアーティストであるのは間違いないと思う。
アーロ・パークスは、9月にヨーロッパツアーを発表している。
アルバムの予約はこちら。
https://arloparks.ffm.to/mysoftmachine
4)カナダのSSWアンディ・シャウフが新作『Norm』をANTI-Recordsより発売。新作披露ライブにも行った。
カナダのSSWアンディ・シャウフが新作『Norm』を2月10日に発売。
その中から最新シングル”Telephone”を発表した。
新作の中からはその他2曲が発表済だ。
この新作を披露する彼が、アコギだけで出演のライブを昨日観る機会に恵まれた。これが素晴らしかった。キャパはたった100人くらいの会場で行われた超特別なライブ。これがリハーサルの模様だ。
針が落ちても響き渡るくらいのシーンとした会場で、ギター・サウンドにうっとりと聴き入りながらも、その歌詞が時に滑稽で、観客は、彼のストーリーテリングを聴きながら、次に何が起きるんだ食いつくように耳を傾け、みんな思わず笑い出してしまう瞬間があるライブ。
「訊きたいことがあったらなんでも訊いて」と曲間はゆったりした空気感で、「一番好きな曲は?」などの質問も飛び、「一番最近に書いたアルバムが一番好きだからな」と答え、「その中では”Telephone”だな」と答え。でも、いざその曲を演奏する時、出だしを2回くらい失敗した。「考えすぎると間違えちゃうんだ(笑)。でも演奏が難しいから好きな曲なんだよね」と。
アコギだけの演奏だったからこそ、その歌詞から伝わる独自の物語性と鋭い視点と、ギターの美しさ、さらに、実は非常にメロディには王道感があり強靭なことも明らかとなり、そこから生まれるダイアミックさが、彼の魅力であることが十分に伝わる最高に幸せな時間だった。これからはツアーが開始して、次にNYに帰ってくる時は、2000人キャパ。このサウンドがどのような広がりを見せるのかも楽しみだ。
5)Ice SpiceのデビューEPが出た。
今年最も注目されていると言って過言ではないブロンクスのラッパー、Ice SpiceのデビューEP『Like..?』が出た。
トラックリストは、すでに発表済みの”In Ha Mood”、“Bikini Bottom”、ブレイクした”Munch(Feelin’U)”を含む計6曲。
https://icespice.lnk.to/Like
“Munch”
“Bikini Bottom”
“in ha mood”
未発表だった”Princess Diana"
https://youtu.be/pCszh6alSo8
“Gangsta Boo”
“Actin’a Smoochie”
https://youtu.be/PooktGZdvCg
ニルヴァーナの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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