先日開催されたカリフォルニア州のフェス、コーチェラが史上最高の観客動員を記録したそうだ。これまでは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが復活し、フェスが２日から3日開催となった２００７年が最高記録だったそうだが、今年はそれを上回る22万５千人の動員。収益も、2000万ドル（約20億円）を超えるらしい。アメリカのフェス・シーズン、幸先の良いスタートだが、残念なニュースも。


すでにその予感は十分していたが、同じ主催者によるその東海岸版オール・ポインツ・ウエストは、今年はやっぱりやらないようだ……。マンハッタンの絶景が自慢のこのフェスだが、主催者がNYタイムスに語ったところによると、今年は強力なヘッドライナーをブッキングできなかったからと、これまで２年間、動員に苦しんだのが原因らしい。私も、２年とも参加したけど、確かにキツかった。その上、２年とも雨が降ったのだ。運もなかったというか。


初年は、レディオヘッドが２日間ヘッドライナー、去年は、ビースティー・ボーイズがキャンセルになったものの、Jay-Zから、MGMT、コールドプレイ、トゥール、ヴァンパイア・ウィークエンド、フリート・フォクシーズと決して悪くないラインナップだったのだ。しかし、チケットの値段が、コーチェラなどと同じくらいにも関わらず、アクト数は半分くらいだったのが痛かった。私はいい大人だが、高すぎるとむかついていたし、一番見たいような10代、20代の子達は、こんなお金ないだろう、とも思っていた。例えば、絶景の眺められるフェリーもいいけど、10分くらいしか乗ってないのに、1日17ドルくらい払わされて、それにも頭にきたし。主催者曰く、みんなニュージャージーに来たがらなかった、といっているのだけど、単に観客はシビアなだけだったんだと思う。


去年は、開催が危ぶまれるほどの豪雨もあり、もともとチケットも売れてなかったからか、初日のチケットを持っている人は、最終日はタダで入れる、なんてことまでやっていた。が、とうとうフェス・バブルが弾けたということだと思う。本当にいいフェスだけ残るのだろう。


というわけで、今年はどこのフェスに行こう……。みなさんは決めましたか？


写真はコーチェラ前哨戦となった、アトムズ・フォー・ピースのNYライブ。トムとフリーの２ショットを、貴重！と思って撮ったんだけど、ロッキング・オンの最新号ではピントがあっていないと使ってもらえなかった（汗）。なのでここで掲載。次回はがんばりまーす。もう1枚の写真は、今年はもう見られなくなった絶景。