USツアー上半期興行成績発表


先日コンサートの高額VIP席は売れている、と書きましたが、今年上半期にアメリカで行なわれたツアートップ100の興行成績が5年ぶりの低さだそうです。POLLSTARが発表しました。理由は、「不況だから」という分析と、CDが売れなくなったので、アーティストがツアーに頼っているため、「チケットの値段が高すぎる」、「アーティストが頻繁にツアーを行ないすぎる」からとの分析があります。去年の同時期に比べて17%落ちたそうです。ちなみに、96年から上がり続けたチケットの平均値は去年初めて下がり、今年も少し下がって60.77ドルだったそう。

今年痛かったのは、例えばU2のような興行成績が見込まれた大物アーティストのツアーがキャンセルになったこと。クリスティーナ・アギレラや、リアーナ、リリス・フェア、ジョナス・ブラザーズ、”アメリカン・アイドル”のツアーなども売れ行き不振などの理由でキャンセルになりました。

逆に問題なく売れ続けているアクトは、Lady Gaga、Justin Bieber、MUSE、Taylor Swift、Bon Jovi,
John Mayerらなのだそう。また、ポール・マッカートニーは、7公演しか行なっていないのに、興行成績ベスト4に入るなど、チケットの平均値を129ドルにして効率のよいライブをしているアーティストもいます。

1位は、ボン・ジョヴィ。先日行なわれたニュージャージーのライブでは、確かジョンがケガしたのではなかったか?ボノもそうだけど、ツアーを背負って立つアーティストの高齢化が、今後の問題になるのかもしれない。ちなみに、U2のアメリカ・ツアーの延期のお知らせが今日正式に届き、ちょうど1年後に行なわれると発表されました。

アメリカ以外の国のツアーは今のところ通常通りとのことです。以下ベスト100リスト。
http://www.pollstarpro.com/specialfeatures2010/2010MidYearTop100Tours.pdf
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