現在発売中のカットで特集中の『タイタニック』3D。私がジェームス・キャメロンを取材した段階では、主役のふたりはまだ『タイタニック』3Dを観ていなかったのですが、ようやく観たようで、最近インタビューに答えています。
イギリスのTV番組”Daybreak"に出演したケイト・ウィンスレットは、15年前に撮影した『タイタニック』と今の自分達を比べて、「私達は本当に変わったわ。そもそも年を取ったしね。今、レオは37歳で私は36歳でしょ。映画を撮った時は21歳と20歳だったんだもの。それに彼は(あの時に比べて)今は太ったわよね。私は痩せたけど。本当に!」と語っています。もちろん二人は大の仲良しだからそんなことが言えるのだと思いますが。
http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-2123937/Kate-Winslets-thoughts-Titanic-Leonardo-DiCaprio-fatter-Im-thinner.html
確かに15年前に『タイタニック』を観た時、あああ、レオがケイトにつぶされる……と実はそればかりが気になっていました。思い切り間違えた見方ではありますが……すいません。
また掲載されたレオナルド・ディカプリオのインタビューの通訳は私がやったのですが、当時はまだ『タイタニック』爆発前夜だったため、まだ子供なところが残ったディカプを最後に目撃できたのではと思っています。男友達4人くらいを日本に一緒に連れて来ていて、確かトビー・マグワイアと、ルーカス・ハースもいたように思います。その後アイドルから大スターに変身してしまったので、今ではちょっと考えられない無邪気さですが。
またジェームス・キャメロンは、最新号のインタビューで、今回『タイタニック』3Dにするあたり、「何も変えていない」と語っていますが、実は一カ所変えたと最近になって暴露しました。
http://www.telegraph.co.uk/culture/film/film-news/9179090/James-Cameron-reshoots-Titanic-scene.html
それは、アメリカの有名な天体物理学者Neil deGrasse Tyronに指摘されていたからだそう。
変えたシーンは、ケイト・ウィンスレットが演じるローズが木の破片につかまり夜の海を漂流しているところなのですが、天文学者のニールが、何年にも渡って公でも、キャメロンにも直接、そのシーンで映し出される星座が間違っている、と言い続けたのだそう。
「僕は完璧主義者だから、最初からそれを間違えるべきじゃなかったんだ。だから、『分かったよ。あの日のあの時間に星座がどうなっていたのか、正確に教えてくれれば、映画の中でそれを使うよ』ってニールにお願いしたんだよね」とキャメロン。それで実際変えたのだそうです。
なので、ローズが漂流中の夜空が変わっています。と言われても言われなくても、気付く人は世界で2人しかいなかったこと間違いないと思うのですが。
『タイタニック』3Dの日本での公開は今週末からです。
http://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=009133
ちなみに、この3D版は、アメリカでは絶賛。3D変換の映画としては過去最高の完成度だと。というか、このインタビューを読んでもられば分かるのですが、ジェームス・キャメロンは、3Dカメラの会社も持ち、3D映像の制作会社も持っていて、3D過去最高の収益を上げた作品も作った監督なわけですから、つまり、3Dのすべてをほとんど所有していると言っていいと思います。
カットは絶賛発売中です。