批評家も絶賛。デイヴ・グロール監督作は本当に面白かった&日本のiTunesでも観れます。

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ご報告が遅くなりましたが、LAにて盛大に行われたデイヴ・グロールの初監督作『サウンド・シティ』を無事観て来ました!

これが本当に面白くて、予想していた以上の内容でした。アメリカにおける批評家のレビューも良くて、ローリング・ストーン誌のピーター・トラヴァースも誉めているのですが、Rotten Totamesという批評家の平均点を集計するサイトで、なんと現在100満点中100点!が付いているのです。

それで、この作品は、内容はタイトルの通り、サウンド・シティというデイヴ・グロールにとってはニルヴァーナの『ネヴァーマインド』をレコーディングしたスタジオについて描いたドキュメンタリーです。

何がまず驚いたってさすがドラマー。映画が始まった瞬間のテンポが思いきり良くて、”デイヴ・グロール”が作ったということは一瞬忘れて映画の中に即座に飲めり込んでいくところ。

そして、始まってみると、物語はだいたい3つからなっていて、まずは、このスタジオの輝かしい歴史。フリートウッド・マックはこのスタジオなくして結成されなかったことや、またニール・ヤングから、トム・ペティ、リック・スプリングフィールドなどそうそうたるメンツが傑作を生み出していく70年代スタジオの創世記。

次は、スタジオの苦悩の歴史。まず80年代サウンドがよりエレクトリックになったことで衰退し始める。しかしニルヴァーナがここで『ネヴァーマインド』をレコーディングしたことで、一端は持ちかえすのです。例えばレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンがニルヴァーナが『ネヴァーマインド』をレコーディングしたからという理由で、ここでファースト・アルバムをレコーディングするし、その他にも、レッド・ホット・チリ・ペッパーズから、ウィーザーが『ピンカートン』をレコーディングしたり、NINや、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、メタリカなどもレコーディングをします。映画には出てこなかったけど、今ネットで見付けた資料によると、最後にレコーディングしたのは、2011年アークティック・モンキーズ『Suck It And See』となっています。

このスタジオが特別だった理由はいくつかあって、まず大きな特徴はここで使われている卓が、NEVE氏が作ったカスタムメイドで世界に4台しか存在しない逸品であること。しかも当時でオーナーの家の2倍の値段がしたという代物なのです。当然テープによる録音で、だからプロトゥール化された現在スタジオ閉鎖するしかなくなってしまったのです。

そこで物語がノスタルジックに終わらなくて第三部へと移るところが普通じゃなくて良いのです。その卓をデイヴ・グロールが買い、自分のスタジオに入れて、それを使って次々にレコーディングを始めるのです。トレント・レズナー、スティーヴィー・ニックスに、そしてご存知ポール・マッカートニーまでやって来るところが、さすがデイヴさん。なので、そレコーディング風景が映し出されるのだけど、そこには貴重な瞬間がたくさんで本当に嬉しいです。もちろんカメラを意識してはいると思うけど、でも、例えば、上手くレコーディングできた時のトレント・レズナーの笑顔。あんなに嬉しそうに笑うんだ、というのが見れたりとか、映像の力は大きいです。

この映画の素晴らしいところは、まずデイヴ・グロールにとって非常にパーソナルな物語が刻まれていること。このスタジオがあったおかげで「ただのガキ」だった彼の人生が、いかに変わったのかが分かります。さらに、人間がアートを生み出す時に一体何が大事なのか、それがデイヴなりの観点で明かされていること。だから、デイヴが一番伝えたかったのは恐らくそれだと思います。しかし素晴らしいのは、この全体が最終的には、デイヴから後世のクリエイター達へ伝えたいメッセージとなっていること。つまり、この映画は、スタジオとクリエイター達へのデイヴの愛と感謝に溢れたラブ・レターであり、未来のクリエイター達に、彼が死ぬ前にどうしても言っておきたかったことかのように、綴られているのです。

デイヴが繰り返し、「自分がこれまでにした最も大事な仕事」と言っていた意味が良く分かりました。

映画全体的にも、感動的なだけじゃなくて、笑える箇所も多かったのが、デイヴらしくて良かったです。

それでこの後映画のプレミアの後に、3時間半にも及ぶライブがあったのですが(一番下の写真はライブ会場/これは終わった直後で、人がすでにひいていますが、LAのライターさんによるとこんなにパンパンなの見たことないというくらいパンパンでした)、すでにこのブログ長過ぎるので、続きは、また次回、または本誌にて!

映画『サウンド・シティ』は、日本のiTunesにおいてもすでにレンタル/販売が開始しています!サントラは3月に発売です。
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