巨大な会場になってもback numberは相変わらずback numberで、清水依与吏は相変わらずお客さんの声を拾いまくっていて、信じられないくらいの一体感だった。その距離の近さに依与吏も驚いていた。
バンドとお客さん、もそうだし、バンドのアンサンブルもやたら肉体的になっていて、音と歌の説得力だけでメッセの広いホールじゅうに彼らの体温が伝わるようだった。
セットリストについてはまだ書けないけど、ひとつだけ、“高嶺の花子さん”の2番のAメロを1万数千人が完璧にシンガロングしてみせた瞬間には鳥肌が立った。サビならともかく、2Aだよ？
まったく薄まることなく広がっている、いまのback numberの幸福とそれを支えるお客さんの強さを見た。