全国を回ってきたからか、それとも自分ちのすぐ近所だからか、6月のツアー初日と較べて、峯田はとてもリラックスして、ある種の安心感の中で歌っているように見えた。
客席から登場したり、マイクに頭突きをかましたり、客席に飛び込んだり、ステージの床を転げ回ったり、タンバリンを放り投げたり、つまり相変わらずの峯田だったが、そのしぐさや表情にいちいち大きな愛が透けて見えた。2016年の日本に銀杏BOYZが生きているということを、峯田自身も観客も自然に受け入れていた。
峯田は「嘘だと思って聞いてください」と言いながら、いっぱい新曲を作ってアルバムを出す、と「宣言」していた。ツアーで何か大事なものを手に入れたんだろう。このツアーが、銀杏BOYZの次の始まりになるのかもしれない。
