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    Plastic Tree、全方位型に振り切れまくったツアーファイナル!

    Plastic Tree、全方位型に振り切れまくったツアーファイナル!

    正直、こんなにテンションの高いプラのライヴを観たのは初めてだ。
    「自由落花」ツアーのファイナルとなる、豊洲PIT公演。
    耽美な曲ではどこまでも陶酔し、激しい曲ではどこまでも暴れまくる。
    静と動の狭間を行き交いながら、躍動感溢れるサウンドが全編で鳴っていた。

    中でも、最新シングル“落花”のダイナミズムは凄まじかった。
    激しさと切なさが、疾走感あるサウンドのもとで堰を切ったように溢れだす曲。

    ライヴ中、有村竜太朗(Vo/G)は感情に任せて何度もシャウトしてたし、4人のMCもいつになく無軌道だったし、今のプラはかつてなく開かれたモードにあるのかもしれない。

    「自由落花」というツアータイトルにも象徴されているように、プラの音楽には、「朽ちること」や「終わること」を愛でるような退廃的なムードが宿っている。
    しかし、それは決してネガティヴなものではなく、「終わり」を見つめることで新たな「始まり」の物語を生み出そうとするような、とてもポジティヴな精神性に裏打ちされたものだと思う。
    時に刹那的に、時にセンチメンタルに、全方位型に振り切れまくったこの日の生き生きとしたサウンドを聴いていて、改めてそう感じた。

    終演後には、毎年恒例の年末ライヴ「ゆくプラくるプラ」を12月29・30日の2DAYSで開催することを発表!
    さらに、その直前となる12月23日に、3年ぶりのアルバムをリリースすることも発表された!!

    明日は、MUCC/女王蜂/ドレスコーズをゲストに迎えたバンド初の自主イベント「虚を捨てよ、町へ出よう」も開催。
    どんどん加速度を増していくプラの今後の活動に、乞うご期待。(齋藤美穂)
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