「俺たちは、幸せになるために産声を上げた！ 幸せになるために、ここ太陽が丘に、来たんだ～♪」と、歌詞を引用しながら語り、歌い出すTAKUMA。「子供が出来たんで、久しぶりに京都大作戦に来たって大人！ 大人じゃないとこ見せてくれ！」と、熱い思いを乗せたメロディがそっくりそのまま、オーディエンスに共有される。

音楽には形がないし、放っておけばすぐに掻き消えてしまうけれど、10-FEETはバラバラに生きてきたはずの人々の、バラバラな時間の奥底に深く訴える。久々に届けられたシングルも、まさにそうだった。

こんなバンドが作っているフェスが、京都大作戦なのだ。アンコールでTAKUMAは、来年に向けて残された課題を、正直に赤裸々に、悔しそうに語り、リベンジを約束した。コラボも連発の素晴らしいステージ、そして素晴らしい2日間だった。後日あらためて、ライプレポートを書きます。（小池宏和）