横浜アリーナを横長に使う、巨大なステージレイアウトの「DEAD MAN WALKiNG」。でも、始まってすぐに、このレイアウトはオーディエンスを近くに感じるためのものだと気付いた。
キャリア最大規模(MAHは「でっかいアトラクション」と呼んだ)のワンマンであるにも関わらずSiMを近くに感じ、ホラーな装飾が施されているにも関わらず丸裸のSiMと向きあう印象のライブだ。
オーディエンスとのコミュニケーションはどんどん濃密になり、4人は心底楽しそうな表情を何度も見せる。あの笑顔を引き出していたのは、間違いなくオーディエンスである。
心の中の汚さや如何わしさ、おぞましさを剥き出しにしてでも、真の「美」を求めようと足掻く姿勢が、このコミュニケーションの場を作り上げた。『THE BEAUTiFUL PEOPLE』は、横浜アリーナでも揺るぎなかった。
武道館に続いての、珠玉のアコースティックセットに席替え抽選、そしてSHOW-HATEのワイヤーアクション(?)と、趣向が盛りだくさんのステージ。でも、やはり最高のハイライトは、SiMの音に重なる大合唱だった。後日公開のライブレポートを書きます。(小池宏和)