2006年のスタート以来、洋邦パンクアクトの数えきれないほどの決定的瞬間を生み出してきたパンクフェス＝「PUNKSPRING」、今回の開催をもって終了――ということで、THE OFFSPRING／BAD RELIGION／NOFXといったUS西海岸パンク巨頭3組をはじめ、これまでPUNKSPRINGの歴史を熱く彩ってきたバンドが国内外から結集！

そんな中でも、PUNKSPRINGの12年・11回の歴史の最後のヘッドライナーを務めたオフスプはまさに圧巻。
“Come Out And Play”“(Can't Get My) Head Around You”といった必殺曲を中心に、PUNKSPRINGという日本のパンク祝祭空間に自らのキャリア総動員で挑むような、渾身の選曲とパフォーマンス。
最後までホール一杯のオーディエンスが見守る中、ラスト2曲の“Pretty Fly (For A White Guy)”～“The Kids Aren't Alright”の流れが、会場の高揚感も寂寞感も歓喜の彼方へぶっ飛ばしていった。パンクロックの底力を鮮やかに、そして図太く示すような、問答無用のステージを見せてくれた。

そして、メインステージで邦楽アクトのラストを飾ったのは、震災と原発事故の影響で開催中止になった2011年に出演予定だったBRAHMAN。
「あの日、俺は決めたんだ。どうせ死ぬなら、パンクスで生きて行くんだ」とモッシュピット仁王立ち状態で語るTOSHI-LOWの「たったひとりで闘ってやるよ死ぬまで！と思ったら……友達ができたよ。この歌一緒に歌って、細美武士！」の言葉とともに、MONOEYES・細美武士が登場！ ふたりがピット仁王立ちで絶唱する“PLACEBO”が、不屈のパンク精神の在り処を照らし出す、至上の名場面だった。

各アクトの内容も含め、後日ライブレポートをUPしますのでしばしお待ちを。（高橋智樹）