デビューから10年。「『日本のバンドが世界を制する』という現実を突きつけてやる」と、デカい野望を胸に始まったバンドが夢を一つずつ叶え、4人が歳を重ねていくなかで、失ったもの、手に入れたもの、変わったこと、変わらなかったこと、血を吐いてでも握りしめ続けたもの。そのすべてがギュッと詰まっていたから、今日のさいたまスーパーアリーナには絶景が広がったのだろう。

Takaが掲げる、希望の象徴：イエローのマイク。客席からその一点に集まっていく、数々の歌声。「冷たいことを言うようだけど、『ONE OK ROCKがいなきゃ生きていけない』なんて寂しいこと言ってたら、到底自分の夢になんて追いつきません」「僕らは『こんな俺らでもこんなことができるんだぜ』って見せるために、みんなと一緒に頑張るためにやってます」とTakaは語る。全部を背負うようなバンドの演奏を前に4人がやっていることの凄まじさを改めて思い知り、同時に、このバンドと同じ時代に生まれることができて良かったと心の底から思った。それぞれの絶景を掴むために、私たちはそれぞれの日々に戻る。その先でまた、ONE OK ROCKと交わることになる。

久しぶりの国内ツアーで、4人はオーディエンスとの絆をさらに堅く強くさせていくことだろう。それはもう、何物にも代えられないほどに。

そんな本日のライブレポートはツアー終了後に公開予定です。掲載日はまだ先ですが、その分渾身のやつを書きますので、楽しみに待っていてください。（蜂須賀ちなみ）

ライブレポートはこちら↓
ONE OK ROCK／さいたまスーパーアリーナ
http://ro69.jp/live/detail/160809