全米の同性婚合法化のニュースを聞いて、週末からずっと頭の中で“オーヴァー・ザ・レインボウ”(ストーン・ウォール事件の翌年、初のNYのゲイ・パレードのテーマ曲)が鳴り響いている。
人類が大きく進歩した、久しぶりに心の底から嬉しいのニュースだった。
ミュージシャンたちの祝福のコメントはこちら↓
http://ro69.jp/news/detail/126577
2014年5月にカミングアウトし、『イン・ザ・ロンリー・アワー』で世界中の多くの人に勇気を与えたサム・スミスの喜びの言葉ももちろん掲載されている。
アダム・ランバートやヨンシー、マイケル・スタイプ、サヴェージ・ガーデンのダレン・ヘイズ、ジョーン・オズボーン、10代の頃にカミングアウトしたルーファス・ウェインライトや、そうした運動の先駆者でもあるトム・ロビンソンなどなど、LGBTであることをカミングアウトしてきたミュージシャンも少なくはなく、そうしたひとつひとつの行動が大きな動きにつながっていったことは間違いない。
1977年、全米で初めてカミングアウトし、市会議員に当選したハーヴェイ・ミルクは、
その困難な闘いの大きな口火を切った人物だ。
「希望だけでは生きていけない。でも、希望がなければ生きている価値がない」という有名なスピーチの中で、
「同性愛者だけでなく、黒人やアジア人、障害者、老人、マイノリティーの私たちすべて」が希望を持つだめの闘いだと語っていた。
現在、この時代でも、同性愛者であるだけで死刑となる国もある。
黒人の公民権運動もそうであるように、ここからまた新しい闘いが始まるのだろう。
辛い状況から解放される人がたくさんるのはとにかく嬉しい! と同時に、自分もひとりのマイノリティーとして闘っていかなければ…と身がひきしめられる思いもする。 (井上貴子)