きのうのことですが、
下北沢のCLUB 251でザ・フュームスのライヴを観てきました。
対バンはDOESとエレクトリック・イール・ショック。
オーストラリア出身のふたり組で、ドラムとギターだけの編成。
で、やってる音は爆音・轟音ブルース・ロック。
とくればまあ、連想するのはホワイト・ストライプスですが、
実際彼らのセカンド・アルバム『サンダンサー』は
ストライプスの初期2作を手がけたデトロイトのプロデューサー、
ジム・ダイアモンドの手になる作品で、これがまたかっこいいのです。
去年のフジ・ロックでフィールド・オブ・ヘヴンをパンパンにしていたのを
覚えている人もいるかもしれません。
もっとも、スタイリッシュなストライプスと違って、
こっちはヒゲ面メタボのおっさんですが(じつは意外と若い)。
ブルースを爆音でやるとつまりハード・ロックになるわけで、
それをあくまで土臭さ、汗臭さを残したままやるのがフュームス。
ライヴでの彼らはまさにその「正常進化」を地でいく迫力で、
ドラマーのジョエルは曲を追うごとにTシャツ→タンクトップ→裸、と薄着になっていくし、
ギター/ヴォーカルのスティーヴは巨体を折り曲げ、
ファズ全開で鬼のようなチョーキングを見せるし、まさに圧巻。
あくまでブルースなんだけれども、やりすぎて完全にロックになっているあたりが、
なんとなく非常に下北っぽい。アメリカではなくオーストラリアだからか?(小川)