「ウィンドミル(“サウス・ロンドン・シーン”の拠点的ライブ・ハウス)に行ったのが大きかったと思う。そこでブラック・ミディの存在を知ったり、それからエフェクト・ペダルでノイズ鳴らしたりするのにハマって、これだなっていう」
リアム・ギャラガーの長男レノンが遂に正式デビューEP『イン・モーション』をリリースした。レノンといえば2017年にモデルとしてデビューしていたのはファンの皆さんも覚えていると思う。当時は本人も音楽の道に入るのはあまり乗り気ではなかったようで「むしろ俳優になりたい」と語っていた。超有名な父を持つ2代目としては、同じ道に入るとどうしても偉大な父と比較されがちでそれが足枷になってしまう……という思いもあったのだろう。
が、そんなレノンが「自分のバンドを始めた!」という噂が流れ始めたのが約2年前。以後、音源が断続的にネットに出現し始め、そして今夏6月に遂にオートモーションという4ピース・バンド形態で今回のEPを自主リリースしたわけだが、彼らのサウンドはオアシスや父リアムのそれとは180度違うアバンギャルドな実験サウンド(!)に。カンやノイ!等のクラウト・ロックをこよなく愛し、ロバート・フリップとブライアン・イーノを神と仰ぐ彼らのネオ・プログレな創作哲学を聞いた。(児島由紀子)
オートモーションの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。