現在発売中のロッキング・オン10月号では、ペール・ウェーヴスのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「年齢を重ねて、ありのままの自分でいられるようになった。以前は心の準備ができてなく、人生について語りたくない
って思うことが多かったけど、でも今はそれができる」
●前作『アンウォンテッド』は、パンデミックの鬱憤を晴らすような、ライブでの演奏を意識した作品でした。実際にツアーをまわってみて、どのようなエネルギーを得られましたか?
「確かに前作は間違いなくライブを意識して作ったものだったから、他の作品とは少し違うサウンドになったと思う。ライブでは最高の反応が返ってきて、みんながすごく夢中になっているのが分かったし、自分たちもステージ上で本当に楽しんでた。個人的にはいつも“ジェラシー”を演奏するのが一番楽しみで、観客もあの曲が大好きで。ディストーションがかかったリフが鳴るとみんなが熱狂して毎回すごいことになってた」
●本アルバムの制作は、どのような着想から始まったのでしょう?
「最初は、わたしとアコースティックギターだけで始まって。今回は何かからの影響はあまり受けなかったの。単純に、自分たちにとって自然だと感じられるものを書いた。だからファーストやセカンドに近い感じになったんだと思う。特に何かを目指していたわけじゃなくて、自然に湧き上がってくるものを曲にしただけだったから。それが個人的には、フェミニンで、ロマンティックで、繊細だと感じられるものだったから、そういうアルバムにしたいと思った」
●確かに、初期のニューウェイヴの音楽性へ回帰したような印象を受けました。
「元々わたしたちがこういう音楽を作るのが好きだってことなんだと思う。90年代っぽいドリーミーなオルタナティブミュージックっていう」
●でも、ただ昔に戻ったわけではなく、前作で得たパンクな力強さも感じます。過去のディスコグラフィのいいとこ取りになっているのでは?
「そう思ってもらえたのは最高、すごく嬉しい。でも、特にそうしようとしていたわけではなくて、たぶん自分たちのアイデンティティがハッキリしてきて、それに対して自信もついてきたってことじゃないかな」
●今作も、ヘザーが中心となり、そこにキアラ(・ドラン、Dr)も加わる形で曲を書いたのでしょうか?
「曲作りに参加したのは数人で、わたし、サイモン(・オスクロフト)という友達。素晴らしく才能豊かな人なんだけど、あとはヒューゴ(・シルヴァーニ、G)、とキアラ」
●サイモンとはプロデューサーの?
「そうそう。彼とはすごくいい友達で、一緒に作る相手としても大好き。アルバムの大部分はサイモンとわたしで作った。ふたりでやった時点ですでにかなりよかったんだけど、バンドとして録り直したい部分も多かったから、その作業をイギリスで(もうひとりのプロデューサーの)イアン(・ベリーマン)と一緒にやって。でも途中で壁にぶつかったというか、当初あった魔法が損なわれてしまったと感じて、それでわたしとサイモンが元々作ったものをまた戻すことにした。“パヒューム”とか“グラスゴー”、“キス・ミー・アゲイン”、“シンキング・アバウト・ユー”とかね。だからアルバムの半分くらいは録り直していないオリジナルを使ってる。結果的には、わたしとサイモンとでやったものと、バンドとイアンでやったものとが完璧に組み合わさってこのアルバムが誕生した」
(以下、本誌記事へ続く)
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