「最高傑作級のアルバムになったと思ってる。今作に集中することが(パンデミックからの)いい逃避になった。
厳しくて暗い時代、そういう世界をシャットアウトすることができたんだ」
7枚目にして初のセルフタイトルを冠した新作アルバム『ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン』。マット・タック(Vo/G)自身も「Bullet 2.0の始まり」と評している今作は、バンドのコアに沸き立つ硬質重轟音の衝動も、前作『グラヴィティ』で聴かせたシリアスな楽曲世界や音楽的な多様性も含め、BFMVのすべての要素を高次元で極限炸裂させたような、超弩級の名盤だ。
“パラサイト”〜“ナイヴズ”と畳み掛ける衝撃の序盤も、“シャッター”で描き出す圧巻のスケール感も、困難に抗う生命の躍動そのものの如く強く胸に響く。
2020年初頭に制作中断を余儀なくされたものの、コロナ禍に屈することなくアルバムに没頭していたというBFMV。今年6月にヘッドライナー出演した『Download Pilot』のエピソードも含め、メタル・シーン最前線を爆走し続ける彼らの「今」のリアルをマットに訊いた。(高橋智樹)
ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』11月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。