「パットと僕はビートルズにおけるジョンとポールみたいなもので、ふたりの声が重なることでマジックが起こるように感じてた。だから、マネージャーからパットの死を聞かされた瞬間、彼と共にバンドも終わったと思った」
先月号では、発売30周年を迎えた名盤『リーン・イントゥ・イット』と、同作から生まれた象徴的ヒット曲“トゥ・ビー・ウィズ・ユー”にまつわることを中心にたっぷりと語ってくれたエリック・マーティン。そこで明かされた逸話の数々に触れ、ミスター・ビッグに対する認識を新たにした読者も多かったことだろう。
しかし彼の饒舌さは、まだまだ止まらない。今月はお約束通り、そのインタビューの続編をお届けする。今回訊いたのは、バンドが描いていた完璧な正方形が、ドラマーであるパット・トーピーの逝去により壊れてしまった時のこと、それ以降の彼自身の心境、そして彼らと日本との特別な繋がりについてだ。
実のところ、こちらにはほとんど質問を投げ掛ける必要がなかった。それくらい彼自身の中には、止めどなく湧いてくる想いが溢れていたのだった。(増田勇一)
ミスター・ビッグの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』11月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。