ロッキング・オン最新号は、創刊50周年記念特別号! 1972年の創刊から現在まで、「ファースト・イン・ロック・ジャーナリズム」としてロックと共に歩み、共に闘い、そして共に転がり続けた50年の歴史を一挙公開!

ロッキング・オン最新号は、創刊50周年記念特別号!  1972年の創刊から現在まで、「ファースト・イン・ロック・ジャーナリズム」としてロックと共に歩み、共に闘い、そして共に転がり続けた50年の歴史を一挙公開! - rockin'on 2022年3月号 中面rockin'on 2022年3月号 中面

今年でロッキング・オンは50周年を迎える。創刊30周年を迎えた2002年にも特別記念号を出して、その時は途方もなく長い歴史を振り返りながら編集作業していて気が遠くなりそうだったが、50周年の今回はそういう感じはしない。もうすでに過去に関する気持ちや情報の整理はできていて、その対象化された50年間の歴史を1冊の形にまとめてひとつの句読点を打つ、そんな気持ちである。次の50年に向かうための記念の1冊、そんな清々しい気持ちすら感じながら作ることができた。

1972年、投稿による同人誌としてロッキング・オンは創刊された。

カウンターカルチャーとしてのロックが絶頂期を迎え、ザ・ローリング・ストーンズの『メイン・ストリートのならず者』やレッド・ツェッペリン『Ⅳ』やデヴィッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』がリリースされた頃だ。創刊メンバーは渋谷陽一、岩谷宏、橘川幸夫、松村雄策の4人。当時大学生だった渋谷は、現在もロッキング・オン・グループの代表取締役であり、松村氏は執筆者として今も本誌に関わっている。

そこから50年。ページ数は48ページから192ページに増え、値段も150円から880円に上がり、部数も数十倍に増えた。ロゴも少し変化した。誌名と判型は変わっていない。もうひとつ変わっていないのが基本的な編集方針だ。

主に素人の投稿による雑誌として始まったことは、ロッキング・オンのその後のあり方を決定した。プロによる専門的な分析や解説ではなく、聴き手がその作品から何を感じ取ったのか、どんな世界観やエモーションを受け取ったのか、それこそが重要であり、そこを主体にしてメディア活動を行うことがロッキング・オンの基本原理なのだ。

現在のロッキング・オンにも、そのDNAはそのまま受け継がれている。ロッキング・オンで初めて執筆やメディア活動を始めた「元素人」の編集者やライター(現編集長の僕を含め)が中心になって編集や執筆を行い、そうではないライターの方々も、他誌ではなくロッキング・オンに原稿を書く時は客観的な情報よりも聴き手としての個の感覚が前面に出ているように思う。それが、ロッキング・オンにおける最も重要なアイデンティティだ。これから先もそれは変わることはないだろう。(山崎洋一郎)




創刊50周年記念特集は、現在発売中の『ロッキング・オン』3月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

ロッキング・オン最新号は、創刊50周年記念特別号!  1972年の創刊から現在まで、「ファースト・イン・ロック・ジャーナリズム」としてロックと共に歩み、共に闘い、そして共に転がり続けた50年の歴史を一挙公開!

rockin'on 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする