Z世代の新しいロックの波が起きているとロッキング・オンではここ最近しつこいぐらいに報じてきたが、2022年に入ってそれはますます加速している。そしてさらにその上の世代の、2000年代、90年代のロックの主役たちがロック復活への動きを見せ始めた。この多世代同時進行的な「ロック復活」は本当に大きなうねりになりそうだ。2022年はその元年になるだろう。
今月号で大特集したRHCPの新作に続いて、ジャック・ホワイト、リアム・ギャラガー、ミューズのニューアルバムは間近に迫っている。そしてアークティック・モンキーズ、アーケイド・ファイア、トム・ヨークの新ロックバンド、ザ・スマイルもアルバムが予告されている。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの11年ぶりのライブ復活もデカいし、アヴリル・ラヴィーンの復活と新世代からの再評価も予想以上にシーンに大きな影響を与えている。
マネスキン、ターンスタイル、ザ・リンダ・リンダズ、ウィロー、インヘイラー、フォンテインズD.C.、ウェット・レッグ、ドライ・クリーニングら新世代バンドのさらなる動きも追いつつ、まるで彼らがきっかけのひとつでもあるかのように大きく動き始めた「ロック」の動向を見渡してみよう。 (山崎洋一郎)
「ロック復活の2022年」の特集は、現在発売中の『ロッキング・オン』5月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。