現在発売中のロッキング・オン1月号では、ザ・ビートルズ:ポール・マッカートニーとリンゴ・スターのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「不思議だよね。
ジョンが彼のアパートで作ったそれを今僕らが復活させた。
一点の曇りもない、素晴らしいボーカル入りでね。
でもやっぱり僕らが出すべきものではないのだろうか?
そう思うたび、『ジョンに尋ねる機会があったとしたら』と考える。
すると、彼なら気に入ってくれるはずだ、って」
(ポール)
「デビューした頃、まあ10年もてばいいかな、って僕らは思ってた」と、ポール・マッカートニーはリバプールでの60年代を振り返る。「ロックンロールグループなら、せいぜいそこまでが精一杯だろうって」。ある意味で彼は正しかった。彼は1970年にビートルズを去り、それから間もなくバンドは金銭面での諍いと憎み合いのうちに解散する。だが別の意味で、このバンドが完全に消え去ることはなかった。
「全員が互いにずっとつながっているんだと思いたいんだ」。ポールは続ける。「だってそうだろ、心からすごく愛している人がいればさ。多くは血のつながりがある人だろう、たとえその人たちがいなくなってしまっても、離れたくない――誰かが亡くなったとき、みんなそんな風に言うじゃないか。その人は自分の思い出の中に生きているんだ、いつだって心の中にいるんだよ。だからそう、僕とあのみんなにも間違いなく同じことが言えるんだよ」
「もちろん、ジョンやジョージの写真を見るだけで、悲しみと喜びが入り混じったほろ苦い気持ちになるんだよ」と彼は続ける。
「喜びというのは、『自分の人生にこの二人がいてくれて、僕はなんて幸せだったんだろう』と思うから。だけど当然、その彼らがもうここにいないという悲しみもある。ジョージの写真を見ると、いっしょにヒッチハイキングしたことを思い出すんだよ。ライスプディング買って、道端に座り込んでさ。ジョンともヒッチハイクをしたな。パリまで行ったんだ。そういう思い出が全部どっと蘇ってきて……だけど、ああ、もう二人ともいないんだ、と思うとまた辛くなる。苦い薬を与えられたようなものさ、辛くても飲み込まなきゃいけないんだよ。飲み込んで、そこからは幸せを噛みしめながら進むしかないよね? 僕はそうしてるんだ」
(以下、本誌記事へ続く)
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