インキュバス、6年ぶりの来日決定! ロック不遇の2010年代をサヴァイヴした、「何物にも囚われないロック」の最新形を見逃すな!

インキュバス、6年ぶりの来日決定!  ロック不遇の2010年代をサヴァイヴした、「何物にも囚われないロック」の最新形を見逃すな! - rockin'on 2024年2月号 中面rockin'on 2024年2月号 中面

前回の2018年来日から約6年。インキュバスの来日公演が今年5月1日、東京ガーデンシアターにて開催されることが決定した。4月から実施されるアジアツアーの一環として行われる今回の来日公演は、ここ数回の東阪来日とは異なり、アナウンスされた日程こそ東京一夜限りではあるものの、2004年の日本武道館に次ぐ8000人キャパの会場=東京ガーデンシアターでの単独公演。インキュバスのタフでダイナミックなサウンドスケープを真っ向から体感するには、まさに絶好の舞台だろう。

それこそ王道アメリカンロック/オルタナティブロック/ニューメタル/ヘヴィロック/ファンクメタルなど多彩な側面を持つインキュバスの音楽は同時に、それらのジャンルのベン図の重なりでは表現しきれない「何物にも囚われないロック」を体現してきた。それぞれの音楽カテゴリーの栄枯盛衰に足をすくわれることなく、ロック不遇の2010年代の暗雲に歩みを緩めることもなく、彼らは王道とオルタナの垣根すらも無効化する自由闊達かつ融通無碍なロックの可能性そのものであり続けてきた。

そんなインキュバスは今、新世代の台頭によって新たな座標軸を定義し直されたロックシーンにおいて、果たしてどんな最新進化形の音像とスタンスを提示するのか?――と、現時点での最新アルバム『8』(2017年)やEP『Trust Fa(ll Side B)』(2020年)などを振り返りながら夢想せずにはいられないが、今回の来日公演がその答えの片鱗を覗かせてくれるものであることは間違いないだろう。

2022~2023年にはベン・ケニー(B)が脳腫瘍摘出のため戦線離脱という心配なニュースもあったが、タル・ウィルケンフェルドやニコール・ロウといった辣腕メンバーをサポートに迎える形で積極的なライブ活動を行ってきたインキュバス。サマーソニック(2001年)やフジロック(2011年)を含め、日本のライブシーンと密接に絡み合い刺激し合ってきた彼らのライブの歴史に、また新たな足跡が刻まれようとしている。 (高橋智樹)



インキュバスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』2月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

インキュバス、6年ぶりの来日決定!  ロック不遇の2010年代をサヴァイヴした、「何物にも囚われないロック」の最新形を見逃すな!
rockin'on 編集部日記の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする