【今月の気になるあいつ】 バー・イタリア
ニーナ・クリスタンテ、ジェズミ・タリック・フェフミ、サム・フェントンからなるUKのロックバンド。2023年、『Tracey Denim』、『The Twits』と2枚のアルバムを短いスパンでリリースし、そのどちらもがインディ好きを中心に高い評価を勝ち取る。音源と併せてライブ活動もアクティブに展開中。今、世界のインディロック好きから高い注目を集める3人組。現在発売中のロッキング・オン2月号では、「気になるあいつ」にてバー・イタリアを掲載しています。本記事の一部をご紹介。
●バー・イタリアにとって2023年はどんな年でしたか?
ジェズミ・タリック・フェフミ(以下、ジェズミ)
「すべてがおぼろげで、夢を見てるみたいだった。すごく忙しくて、ずっと熱に浮かされた状態のままずっときてるみたいな」
サム・フェントン(以下、サム)
「あまりにもいろんなことが同時に起こりすぎたせいで、自分でもコントロールしきれないまま、軌道修正し続けてきた1年だったような(笑)」
ニーナ・クリスタンテ(以下、ニーナ)
「本当にそんな感じ。圧倒されてるんだけど、とりあえず波に乗っていくしかない、みたいな。わけのわからないままただ目の前にあるものに飛びこんでくみたいなことの連続だった。ものすごく奇妙なプロセスではあるんだけど、最高だった」
●少し遡りますが、〈World Music〉からリリースしていたとき、顔も名前も明かさない匿名的な活動をしていたのは戦略的なものではなかったのですよね?
ジェズミ「そうだね。まあ、なんとなくそうなっちゃったって感じなんだけど。デビューする前からバンドヒストリーについて語り出すとか幼稚でダサいと思ったから。そもそもどれだけの人が自分たちに興味があるのかわからない時点で。もともと世間一般のバンドの売り出し方に疑問っていうか、そんな好みじゃないんで。音楽よりも情報のほうが先行して、曲を聴く前からすでにお腹いっぱいみたいな。まあ、最初はあえて自分たちを打ち出すのを極力避けてたんだよね」
●〈Matador〉に移籍したタイミングで活動的にもよりオープンになりましたが、そのタイミングで意識の変化はあったのでしょうか?
ジェズミ「まあ、そうだね。普通に目の前にある状況を受け入れたってことだよね。これ以上、陰に隠れてたってもはや意味がないのは明らかだったんで。普通に自分たちの音楽を聴いてほしいし、その前提でレーベルと契約して動き出してるわけだから。だったら、その状況を受け入れて楽しもうという」
(以下、本誌記事へ続く)
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