ついに、オリヴィア・ロドリゴの初来日公演が決定！ 大反響を呼んでいる「ガッツ・ワールド・ツアー」だが、この度アジアとオーストラリア公演が発表された。9月27日、有明アリーナにて一夜限りのライブが行われる。

昨年高い評価を得た2ndアルバム『ガッツ』に伴うツアーは、まずアメリカからスタートし欧州へ。NY公演はノア・カーンやジュエル、ロンドン公演はリリー・アレンなど、ゲストの出演も話題になっている。また、ツアーのチケット売上の一部を寄付するチャリティ基金「Fund 4 Good」を立ち上げたことも大きな注目を浴びた。「Fund 4 Good」は女性の性と生殖の権利を守り支援することを掲げており、ミズーリ州セントルイス公演では希望する来場者に緊急避妊ビルを無料で配布するアクションも。かつて『グラストンベリー・フェスティバル』にて中絶権を認めない米最高裁の判断に異を唱えたことがあったが、それをさらに行動で示した形だ。このツアー自体が、彼女の思想・価値観を強く反映したものになっているのが分かるだろう。

そういった社会的な面然り、さらにパフォーマンス面でも、バックに女性メンバーを引き連れロックバンドのフロントウーマンのようなカッコよさを見せる姿にファンが拡大中。特に同性ファンを中心にひとつの大きなトライブを生みはじめており、彼女の衣装にインスピレーションを受けた、黒いブーツやワンピースといったコーディネートを真似てライブに参加するムーブが起きている。まさにカリスマ的な存在と化しつつあるが、それは、弱さも含め本音を吐露する飾らない歌詞の影響もあるのだろう。皆が、荒々しいギター音と情感たっぷりのボーカルで表現されるオリヴィア・ロドリゴのリアルに、胸を打たれ共感しているのだ。

ここまでのセットリストは1stと2ndでバランスよく組まれており、誰もが知るヒット曲から、中にはライブでの人気を経て音源化された“オブセスド”のような曲も。パンキッシュなサウンドの一方で、バラードをしっかり歌いきれるのも彼女の強さ。もう、ライブが待ちきれない！（つやちゃん）

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オリヴィア・ロドリゴの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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