UK出身のデュア・リパ:過大評価や過小評価を乗り越えて、20年代最強のポップアイコンに上りつめる。その半生と新作『ラジカル・オプティミズム』を語る決定版インタビュー

rockin'on 2024年8月号 中面

現在発売中のロッキング・オン8月号では、デュア・リパのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。



「私のダンスがネットミームになった。
その後にグラミー賞を獲ったら、『一発屋』と言われすごく傷ついた。
心血を注いできたことが、すべてこき下ろされたから。
そうなればもう、簡単には折れない、強い心を身につけるしかなかった」


デュア・リパは28歳にして、すでに巨大な成功を収めている。前作の『フューチャー・ノスタルジア』は20年にイギリスでの年間セールスが第3位を記録し、全世界で60万枚以上を売り上げ年間ランキングの10位に入るビッグヒットとなった。さらにこのアルバムからはシングル4曲が全英トップ6入りを果たしている。“ドント・スタート・ナウ”、“フィジカル”、“レヴィテイティング”、そして“ブレイク・マイ・ハート”の4曲だ。加スて、ブリット・アワードで通算7回、グラミー賞で3回の受賞歴を持ち、lnstagramでは8860万人のフォロワーを誇る。

だが、このポップスターにしてシンガーソングライターであり、ポッドキャストのホストやプロデューサーという顔を持ち、ビジネスの世界でも大物になろうとするデュアは、さらにビッグに進化しようとしている。ニューアルバムのプロモーションには巨額の宣伝費が注ぎ込まれ、今年のグラストンベリー・フェスティバルではヘッドライナーを務めることが決定した。さらに最近になって、自身の楽曲カタログの権利を買い戻した。これはデビュー以来のマネジメントチームと手を切り、父親にマネジメントを委ねた22年の選択に続く動きだ。どれも、スーパースターであればよく聞く話ではあるが、デュアはさらに先を見据えている。

――あなたにとってはとても大きな年ですね、と私は語りかけた。

「本当にすごいことになってる」

――不安ですか?

「ええ。怖くて仕方ない」

――何が怖いんですか?

「心の中からフッフツと湧き上がるような、ヒリヒリして、アドレナリンが出て、『私の人生にこんなことが起きるなんて信じられない』っていう感じの怖さ」

――信じられないこと、とは?

「こんなに遠くまで辿り麓いたこと」

――そこに驚いたというのは意外ですね。

「確かに。ここに辿り普くまで、嫌って言うほど頑張ってきたわけだし」

実にデュアらしいやりとりだ。自信にあふれ、自己主張が強いが、ガードがやや堅い。「驚いているわけではないの。ここまで来たことにワクワクしているだけ」
(以下、本誌記事へ続く)



デュア・リパの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

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