現在発売中のロッキング・オン8月号では、デュア・リパのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「私のダンスがネットミームになった。
その後にグラミー賞を獲ったら、『一発屋』と言われすごく傷ついた。
心血を注いできたことが、すべてこき下ろされたから。
そうなればもう、簡単には折れない、強い心を身につけるしかなかった」
デュア・リパは28歳にして、すでに巨大な成功を収めている。前作の『フューチャー・ノスタルジア』は20年にイギリスでの年間セールスが第3位を記録し、全世界で60万枚以上を売り上げ年間ランキングの10位に入るビッグヒットとなった。さらにこのアルバムからはシングル4曲が全英トップ6入りを果たしている。“ドント・スタート・ナウ”、“フィジカル”、“レヴィテイティング”、そして“ブレイク・マイ・ハート”の4曲だ。加スて、ブリット・アワードで通算7回、グラミー賞で3回の受賞歴を持ち、lnstagramでは8860万人のフォロワーを誇る。
だが、このポップスターにしてシンガーソングライターであり、ポッドキャストのホストやプロデューサーという顔を持ち、ビジネスの世界でも大物になろうとするデュアは、さらにビッグに進化しようとしている。ニューアルバムのプロモーションには巨額の宣伝費が注ぎ込まれ、今年のグラストンベリー・フェスティバルではヘッドライナーを務めることが決定した。さらに最近になって、自身の楽曲カタログの権利を買い戻した。これはデビュー以来のマネジメントチームと手を切り、父親にマネジメントを委ねた22年の選択に続く動きだ。どれも、スーパースターであればよく聞く話ではあるが、デュアはさらに先を見据えている。
――あなたにとってはとても大きな年ですね、と私は語りかけた。
「本当にすごいことになってる」
――不安ですか?
「ええ。怖くて仕方ない」
――何が怖いんですか?
「心の中からフッフツと湧き上がるような、ヒリヒリして、アドレナリンが出て、『私の人生にこんなことが起きるなんて信じられない』っていう感じの怖さ」
――信じられないこと、とは?
「こんなに遠くまで辿り麓いたこと」
――そこに驚いたというのは意外ですね。
「確かに。ここに辿り普くまで、嫌って言うほど頑張ってきたわけだし」
実にデュアらしいやりとりだ。自信にあふれ、自己主張が強いが、ガードがやや堅い。「驚いているわけではないの。ここまで来たことにワクワクしているだけ」
(以下、本誌記事へ続く)
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