ニューアルバム『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』のプロモーションで弾丸来日を果たしたビリー・アイリッシュ。タワーレコードで緊急サイン会や、『ミュージックステーション』に飛び入りしたりと滞在中はサプライズ続きだったが、6月20日はポップアップストアの会場でもあったBATSUART GALLERYでトークイベントを開催! 50人のファンと共に親密なひとときを過ごした。
最初に新作について訊かれ、「実は、2年前に日本に来た時に作り始めたアルバムなんだ。今までで一番正直で、自分の全てを曝け出した作品になったと思う。誰かの期待に沿うのではなく、自分のやりたいことを最後までやり通そうと決めていた」のだと語ったビリー。ナチュラルメイクにメガネ、ダボっとファッションの自然体で登場したこの日の彼女も、まさに新作のモードを体現しているように感じた。その後もライブの話(「私が一番解放される時間」)やMVの話(「‘‘ランチ’'は90年代のMVへのトリビュート」)など話題は多岐にわたり、ファンからは「クリエイティブにおいて何からインスパイアされる?」といった質問も。
「モノづくりって人間関係と一緒で、インスピレーションが次々降りてくる凄くいい時もあれば、少し距離を置きたい時もある。それでも曲作りでは一つメロディが生まれるまで逃げずに向き合うこと、とにかく粘ってみることが大事」だと、天オの努力が語られたのはグッときたし、『千と千尋の神隠し』が大好きで“チヒロ’'が生まれたという話から、「自分以外のキャラクターになりきって曲を書くのが好き。自分のことはわからないけど、本や映画には既に結末が描かれているから書きやすい」と語ったのも、彼女らしいマインドセットだろう。
質問の答えに詰まったビリーがステージ脇で見守るお母さんにヘルプを求めたりと終始和気藷々としたムードだったこの日。「日本に初めて来たのは14歳の時で、その時から大好き。サマソニでライブをやった時も、愛とリスペクトを持って聴いてくれるのに感動した」と言っていたので、ぜひツアーでの再来日を待っています!(粉川しの)
ビリー・アイリッシュの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』8月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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