戦場でワルツを

戦場でワルツを

この間のアカデミー賞外国語映画賞にノミネートしていた『戦場でワルツを』。
http://www.waltz-wo.jp/

レバノン内戦、サブラ・シャティーラ虐殺をイスラエル兵の視点から書くという、かなり政治的で日本人に馴染みのないトピックなので、歴史的背景をある程度把握してから観た方が良いには良いのだが、人間の本能だったり本質的な強さ・弱さを描いていて、知識云々といったものがなくとも心をつかむ作品。とにかく素晴らしい。

で、この映画、音楽もなかなか。
舞台である1980年初頭に合わせ、OMDやPILが挿入歌として使われていて(TVに映るジョン・ライドンも描かれていたり)、それが戦争という向こう側の日常と、こちら側の当時の日常を絶妙に繋いでくれるという役割を果たしてくれている。他にもケイクの”アイ・ボムド・コリア”をイスラエル・ヴァージョンに直した曲が流れたりと、痛みのある考えさせられるストーリーと並行して、サウンドはロック・リスナーの食指が動くラインナップがちらほら。

公開は11月28日予定なのでまだちょっと先だが、昨日東京で始まった国連難民映画祭(http://unhcr.refugeefilm.org/)の一作品として、明日特別上映される予定なので、興味のある方は是非。(上田)
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