ジョー・ヘンリー

ジョー・ヘンリー

野音で行われたフェスティヴァル「ウォッチング・ザ・スカイ '10」で、
初来日を果たしたジョー・ヘンリーのライヴを観てきた。

あいにく曇り空で肌寒く、春の青空と桜と歌、
というゆるやかな感じではなかったのだけれど、
すばらしいパフォーマンスだった。
プロデューサーとして名を馳せている人なので、
職人気質のかっちりとしたものを見せるのかなと思っていたが、
とてつもなく純粋で、自由な音楽を奏でていた。
バンドはトリオ編成、キーボードとウッドベースに支えられながら、
すらっとしたジョーがギターやピアノを相棒に深みのある声を響かせる。
ルーツ・ミュージックへの深い愛情と憧憬が、音に表れていた。

アンコールのラストは名曲“スカー”で、余韻たっぷりにライヴは幕を下ろした。
時間は短かったけど、濃密だった。

写真は日比谷公園の桜。(小川)
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