マドンナの新作『MDNA』を聴いた!


ロンドンで開かれた試聴会に参加した児島に続き、マドンナの新作『MDNA』についての感想。

アルバムを聴いてまず思ったのは、まるで80年代から現在までのダンス・ミュージックを俯瞰するような内容になっていること。

ベルリン直系の90年代ミニマル四分打ち(“Gang Bang”)や、
80年代のユーロビートを彷彿とさせるような曲(“I'm Addicted”)、
AOR風エレポップ(“Turn Up The Radio”)があったと思えば、
テック・ハウスを連想させる洗練されたトラックがあったり(“Some Girls”)
80年代ヒップホップへのオマージュ的な曲(“I Don't Give A”)や
トリップホップ〜ドラムンベース風の曲(“I Fucked Up”)もある。

ここ最近のマドンナのアルバムというと、アルバムごとに音楽的なコンセプトははっきりしていて、それが奏功したのが『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』だったと思うのだけど、今回は豪華絢爛な幕の内弁当的とでもいう様相。

53歳の今、なんでこういう集大成的な作品を作ったのか、そこに秘密がある気がしてならない。
アルバムは全世界同時リリースで、3月26日発売。(古川)
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