rockin'on 2024年9月号 中面現在発売中のロッキング・オン9月号では、シガレッツ・アフター・セックスのインタビューを掲載！
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「夜に寄り添ってくれる音楽であってほしい。
眠れないとき、ブライアン・イーノの『ミュージック・フォー・エアポーツ』に手を伸ばす……
僕たちの音楽もそういうものであってほしい」
●新作『Ｘ's』でも、愛とセックスにまつわる悦びと哀しみを歌うというCASのあり方は一貫していますが、あなたのなかでの課題や目標はどんなものでしたか？
「いま言ったようなテーマのもとに音楽をやるようになって、もう何年目になるのかわからないけど、その積み重ねの上に現在があるわけで、それはすごく喜ばしいことであり、ここにきて僕たちのやってることがユニバーサルな規模で伝わってる。多くの人たちにCASの音楽を届けられた上で、まあ何と言うか、ここから何かしら素敵なものを受け取ってもらえれば、と（笑）。心の処方箋を提供するみたいな……心が折れたとき、悲しみの淵にいるとき、眠れない夜の慰めとして、リラックスして安心した気持ちになれるような、いい感じに包まれるような役割として機能する音楽を提供しようという。今回も同様で、単にそれを受け止めてくれる人の数が拡大しただけに過ぎなくて。それは普通に喜ばしいことに決まってる」
●パーソナルな部分でフォーカスしたかったことでいうのなら？
「それに関しては、毎回セラピーみたいなノリで自分の感情を吐露してるに過ぎない。そういう私的な面で言うなら、今回のアルバムを作ることは、自分にとっていい機会だったのかもしれないよ。要するに、前のパートナーとの関係を僕なりに振り返って消化するという点において。当時の自分からしたら、人生最後のパートナーになると思ってた人だったわけで。その関係性においてつらく痛々しい想いも数多く経験してきた。それと同時にこれだけは絶対に忘れたくない、いつまでも記憶に焼きつけておきたいと思うような美しい経験もしてきたわけで……それを曲の形にすることで永遠に自分のなかに留めておくことができる。そうした失意のなかからも何かしらの美しいものを見つけて、自分のために大切に保管しておこうと……まあ、個人的にしたかったことでいったら、そういうところかな」
（以下、本誌記事へ続く）
シガレッツ・アフター・セックスの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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